※注) この画像はイメージです ©TOKYO-SKYTREE
2012年2月29日、東京都墨田区押上に完成した東京スカイツリー(5月22日開業)、その最高高さは弥彦山の標高と同じ634mで、自立式電波塔として世界一となりました。その高さを、弥彦山山頂から一足早く体感してみませんか?
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【弥彦山と山頂の御神廟】
越後平野にそびえる神の山、新潟県内で最初に太陽に照らされるのはこの弥彦山の頂です。昔、暗いうちから農作業に出た農民たちは、まず朝日にかがやく弥彦山に手を合わせ、彌彦神社に五穀豊穣を願ったといいます。
その山頂には、彌彦神社の奥宮・御神廟があります。祭神である天香山命(あめのかごやまのみこと)とその妃神の熟穂屋姫命(うましほやひめのみこと)がいっしょに祀られていて“縁結びの名所・パワースポット”としても知られています。ここからは、天香山命が開拓に全力をそそいだ越後平野と紺碧の日本海・佐渡島を一望できます。また山頂からの夜景は、全国夜景100選・日本夜景遺産にも登録されています。
現在、この山頂からの送信で新潟県の平野部をほぼカバーできることから、NHK・民放各社のテレビ・FMラジオ送信所、防災無線などの中継所があり、東京スカイツリーと同様の役割を担っています。
弥彦山上公園(9合目)までは、弥彦山ロープウェイ(片道5分)、またはお車で弥彦山スカイラインにより手軽に行くことができます。御神廟までは更に徒歩で約15分。また、登山道も整備されており特に雪割草をはじめとする早春花のトレッキングルートとして人気のスポットでもあります。
山頂より望む夕日と佐渡島
弥彦山より望む越後平野の夜景
【弥彦山の標高について】
昭和25年に佐渡弥彦米山国定公園に指定される以前より近年まで、長らく弥彦山の標高は638mとされてきました。弥彦山山頂に「おやひこさま」の御神廟があることから、弥彦山の一等三角点は北側双耳峰の多宝山(633.8m)に設置されており、弥彦山の高さはそこからの算出値となっております。平成に入ってから見直しがはかられ、国土地理院の改訂に準じて634mと改められました。一部の印刷物等で、まだ638mと表記とされているものが残っておりますが、現在は『634m』が正しい弥彦山の標高です。