工 芸 品(昭和29年2月10日指定)

きぬたせいじ はかまごしだいこうろ
砧青磁袴腰大香炉 一口 大字弥彦 弥彦神社

 高さ5寸(15cm余)口径6寸5分(約20cm)の大香炉で、我国に現存する青磁香炉中でも最大の部に属し、中国南宋時代の有名な竜泉窯焼成である。
 青磁は、陶器としては最高の技術を示すが、その中でも砧は青磁の王者としての声価が高く、特に本器は釉色幽玄、形姿雄大で端整、砧中の優品として有名である。
 寛元4年(1246)鎌倉の建長寺開山大覚禅師蘭渓道隆(だいかくぜんじらんけいどうりゅう)が宋から渡来した際持参して、時の鎌倉将軍に献上し、後年徳川家の所有となった。家康はこれを実子高田城主越後少将松平忠輝に伝え、慶長16年(1612)忠輝がこれを弥彦神社に奉納したものである。


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